文字のサイズ
色変更
白
黒
青

展覧会

展覧会

印刷用ページ

江戸東京博物館コレクションより
北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦

日本を代表する浮世絵の名作、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は、青を使った鮮烈な色彩と大胆な構図で人々に強い衝撃を与えました。この時、北斎は70歳を越えていましたが、長い画業の中で不断の努力を重ねていました。一方の歌川広重はこの時30歳代後半。風景画を描くもヒット作のない一介の浮世絵師にすぎませんでした。北斎の大ヒットの陰で、広重はどのように自らの画風を打ち立てていったのでしょうか。これまでも北斎と広重の富士シリーズを展示する展覧会は開催されてきましたが、本展はより踏み込んだ解釈により、風景画で双璧をなす北斎と広重の挑戦をストーリー展開で浮き彫りにする試みです。江戸東京博物館の貴重なコレクションを通して、二人の浮世絵師のあくなき挑戦の数々を名品とともにご紹介します。

葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》天保2~4年(1831~33)頃 
江戸東京博物館蔵
葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》天保2~4年(1831~33)頃
江戸東京博物館蔵