Exhibitions
gallery MAPO (ギャラリーマポ) 藤澤奈央

今回のgallery MAPOは、由布市在住の藤澤奈央 (ふじさわ なお) さんの作品をご紹介します。
美しくたくましい花たちや瑞々しい果物が描かれています。 奈央さんは絵を描くとき、対象をじかに手に取り、その手触りや匂いを感じ取りながら制作を進めています。
太陽の光や植物など、あらゆる自然が日に日に力を増していくこの季節。奈央さんの絵からも、チャーミングで明るいパワーが感じられます。
出展作家:藤澤奈央
- Period
- 2023年5月2日(火)~7月2日(日)
- Venue
- 大分県立美術館 2F
コレクション展Ⅰ 特集 楽しむ近世絵画

大分県立美術館は、大分県出身やゆかりの作家を中心とした約5,000点にのぼる美術作品や資料を収蔵し、年間を通してコレクション展でご紹介しています。 2023年度コレクション展Ⅰでは「特集 楽しむ近世絵画」とタイトルに掲げ、当館が収蔵する江戸時代の絵画を中心に特集し、その魅力をご紹介いたします。
江戸時代の豊前・豊後の地には、自分たちの楽しみとして山水や花卉を描く南画家(文人画家)や、藩の仕事として絵を描く藩絵師などが活躍し、多様な美術が展開しました。特に、豊後岡藩(現・竹田市)に生まれ、江戸時代後期を代表する南画家となった田能村竹田(1777-1835)は、豊後南画の隆盛を導き、多くの後進を生みました。
南画は、中国の南宗画に由来する語ですが、文人画とも言われるように、詩文書画の教養を備えた文人(知識人)が描いた絵画のことです。本展の前半部では、質・量ともに充実した当館の南画(文人画)コレクションの中から、田能村竹田をはじめ、その弟子や竹田と交遊のあった南画家の作品を展示します。
展示後半部では、豊前・豊後の諸藩で活躍した藩絵師による吉祥画や名所絵、江戸時代の様々な風俗を題材とした浮世絵版画、また当時の人気画題であった肉筆美人画、さらには近世の先達を敬いながらも、新しい表現を追求した大分の近代日本画にも目を向けます。
近世絵画の多くには、山水、季節の花々、生物たち、といった美しい自然への敬慕と、その自然を身近に詩・書・画などの芸術に親しむ生活への憧れが示されています。戦争や紛争が絶えず、また様々な環境問題にも直面する現代社会ではありますが、本展を通じて、江戸時代の人々が希求した幸せや平和への願いの一端を知り、明日へのヒントにしていただけたら幸いです。
- Period
- 2023年4月14日(金)~6月25日(日)
- Venue
- 大分県立美術館 3階 コレクション展示室