教育普及
ワークショップ写真記録
今までのワークショップの様子を紹介します。
2023年度
特別ワークショップ・色と形のヴィジュアルコミュニケーション「生活のデザイン~豊かに暮らすために」
日時 / 2019年3月3日(日) 13:30~15:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ
日本フィンランドデザイン協会理事長であり、武蔵野美術大学名誉教授でもある島崎信さんによるレクチャー2講座目です。「美しい暮らしには仕組みがある」ということで、着物、金継ぎ、法隆寺や桂離宮、さらには身度尺についてのお話を。また、それぞれの気候風土から独自の文化が生まれている中で、日本が共感を生んでいるものは「自然との調和」「簡素さを尊ぶ」「木を愛する文化」「手の温もり」であるそうです。つい忘れ去ってしまいそうになっている日本の文化を、改めて思い返す時間になりました。お話を聞いたこれからは、ちょっと違った方向からモノを視ることができそうです。
特別ワークショップ・色と形のヴィジュアルコミュニケーション「色と形と風土~北欧デザインの魅力」
日時 / 2019年3月2日(土) 13:30~15:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ
日本フィンランドデザイン協会理事長であり、武蔵野美術大学名誉教授でもある島崎信さんによるレクチャーです。デザインと風土や環境との関わりを、北欧デザインの話から。スライドでいくつかの照明や家具を見ながら、なぜそのような形になったのか、デザイナーがどういう思考でそこへ行きついたのか、お話を伺いました。デザインは、目的を達成するための仕組みづくりであり、人生もデザインするのだ、という言葉が印象的。2時間はあっという間に過ぎていき、まだまだお話を聞き足りない参加者の方は、レクチャー後に直接質問をしていました。
日時 / 2019年2月24日(日) 13:30~15:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ
木島隆康さんのレクチャー、2日目。修復家である木島さんが、藤田嗣治の作品の保存・修復からみえてきた、藤田の技法の秘密に迫るお話でした。 どのような画布を使っていたのか?白色の地塗りの作り方は?黒線は油性か、水性の墨線か?作画手順は?そして美しい乳白色の地塗りは、どのように作られたのか? 藤田の作品には秘密がたくさんあり、謎に迫るのは、好奇心をそそられます。そして、話を聞けば聞くほど、藤田が研究熱心に技法を追及していたことがみえてきました。 また、お話を聞いていると、技法に迫っていく木島さんの、とにかくやってみる!という姿勢も印象的です。「藤田嗣治はこういう技法をつかっていたのではないか?」という予想があると、全て自分で実践し、発見と考察を繰り返しているようでした。文献などの資料をもとにしただけでなく、実践を伴うお話に、聞いている参加者はぐいぐいと引き込まれていきました。
特別ワークショップ・素材と色「黄金の色 シエナ派テンペラ画」
日時 / 2019年2月23日(土) 13:30~16:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ
木島隆康さんによる、実演も交えたワークショップ&レクチャーを行ないました。木島さんは、イタリア14C.のシエナ派テンペラ技法の調査研究を行っています。前半は、テンペラ画の作品や歴史、技法のお話をスライドにて。後半は、金箔貼りや磨き、絵の具の制作を実演しました。木島さんの実演は、所作がとても美しく、見惚れてしまうほど。今回は、参加者の方々にも体験してほしい、ということで、木島さんにアドバイスをもらいながらの体験の時間もありました。 また会場内には、木島さんが制作されたテンペラ画の制作工程見本が並びます。休憩時間やレクチャー後に、細やかさや美しさを間近で見ることができました。
恐竜展関連特別ワークショップ「恐竜パレード・ガオガオ大行進!」
日時 / 2019年2月10日(日) ・11日(月・祝)10:30~16:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ
恐竜をつくってパレードをするワークショップ!1Fアトリウムで開催されている恐竜展にあわせて開催しました。 1日目、まずは恐竜展をみんなで見に行き、化石を見ながら、恐竜はどんな色だったのか、模様があったのか、どれだけ大きかったのか、と思いを巡らせます。アトリエに戻ると、恐竜の制作がスタート。恐竜の姿を思い浮かべたり、こんな恐竜がいたらいいなと思ったり、もしくは図鑑を見ながら、色鉛筆とアクリル絵の具を使って、恐竜の皮膚を描いていきました。 2日目は、「スーツタイプ」「持ち上げタイプ」「神輿タイプ」の3グループに分かれ、制作をスタート。1日目につくった恐竜の皮膚を組み合わせて、恐竜の形をつくっていきます。「スーツタイプ」の子は、自分で着てみながら、恐竜をどんどん進化させ、「持ち上げタイプ」の子は、空気を入れた袋に皮膚を貼付けて、自分よりも大きな恐竜に。「神輿タイプ」の子は、グループみんなで協力し、一つの巨大な恐竜をつくりました。 全員の恐竜が完成すると、いよいよパレードの始まりです。始まる前、恐竜のお披露目にドキドキと緊張している様子もありましたが、パレードが始まると元気に掛け声をかけながら、美術館の1階から3階まで巡りました。
色をめぐる7つのお話 其の七「画材の博物誌-OPAM編」 講師:森田恒之(博物学者・国立民族学博物館名誉教授)
日時 / 2019年2月9日(土) 13:30~16:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ・体験学習室
「色をめぐる7つのお話」最終回。講師は、博物学者の森田恒之さんです。3時間にわたるレクチャーは、1部で「色はなぜ見えるの?」、2部で「顔料から塗料へ」、3部で教材ボックスの中の「大分県から絵の具をつくるシリーズ」について当館学芸員・榎本との対談、というように3部構成で進んでいきました。一つの色でも、当てる光によって見え方が変わり、さらには緯度・経度によって光が変わるのため、西洋と東洋で見える色が変わる。鉄による建築が盛んになり、錆止めのために塗料が開発され始めた。絵の具は顔料と接着剤を混ぜるだけ!だけど、その良し悪しはある。そして支持体も、ぬり方・描き方も大切だ、などなど。色にまつわるお話が盛りだくさんのレクチャーでした。
日時 / 2019年2月
2019年2月に実施した、みる、つくる、かんじる「朝のおとなの1010[てんてん]講座・お話から体験まで」、「夜のおとなの金曜講座・お話から体験まで」、「みんなの土曜アトリエ・体験から鑑賞まで」、どなたでもワークショップ「アトリエ・ミュージアム みんなでつくろっ!」、「公開ラボラトリー 教材ボックス、つくってます!」などの活動を紹介します。
色をめぐる7つのお話 其の六「質問、疑問、大募集! 色の不思議、答えます」 講師:朽津信明(東京文化財研究所 保存科学研究センター 修復計画研究室長) ~
日時 / 2019年1月26日(土) 13:30~16:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ・体験学習室
講師は、東京文化財研究所の朽津信明さん。文化財保存の専門家であり、臼杵磨崖仏やキリシタンの遺構の調査研究も取り組まれています。 今回のレクチャーでは、事前に、朽津さんに聞いてみたい「色にまつわる疑問・質問」を募集していたのですが、82個もの質問が集まり、朽津さんのお話は、それらの質問に答えていく形で進んでいきました。「色は濡れていると、なぜ暗く見えるの?」や「美術館の照明は、どうして館ごとに違うの?」など。お話を聞けば聞くほど、これから視ることが楽しくなるような内容でした。また、修復の理念や保存にまつわるお話もあり、これまで多くの文化財保存に携わってきた朽津さんならではのお話を伺うことができました。
日時 / 2019年1月
2019年1月に実施した、みる、つくる、かんじる「朝のおとなの1010[てんてん]講座・お話から体験まで」、「夜のおとなの金曜講座・お話から体験まで」、「みんなの土曜アトリエ・体験から鑑賞まで」、どなたでもワークショップ「アトリエ・ミュージアム みんなでつくろっ!」、「公開ラボラトリー 教材ボックス、つくってます!」などの活動を紹介します。
冬の特別ワークショップ「アフタークリスマス 人形たちの楽園」
日時 / 2018年12月26日(水) ・27日(木)10:30~15:30
場所 / 大分県立美術館 2階 アトリエ
クリスマスが過ぎて年の瀬へと向かう2日間に、アフタークリスマスと題した館長新見隆によるワークショップを行ないました。集まった参加者は、小学生から大人まで34名。2日間、とても賑やかに過ぎていきました。 1日目の最初につくったのは、A4サイズの紙を使った人形。破ったり、丸めたり、立った姿の人形をつくろうと試行錯誤。その後は、館長新見が過去につくった、人形の登場する映像を観ます。好きな人を思い浮かべてつくるといい、という話を聞き、各々持ち寄った布やビーズ、美術館にある紙や綿などたくさんの素材を使い、人形をつくり始めました。 2日目も引き続き人形づくりからスタートしましたが、早めに人形をつくり終えた人は、人形劇を上演する舞台づくりに取り掛かります。絵の具も使って、おもいきり色を塗ったり、絵を描きました。最後には、2~7人のグループに分かれて、約1分間のストーリを考え、上演。人形劇をするのは少しドキドキ緊張している様子でしたが、いろいろな姿をした人形が登場し、グループごとに物語が拡がっていく劇を、みんな楽しんでいる様子でした。