今回のgallery MAPOは、日出町在住の中島眞一さんの作品をご紹介します。
中学時代から切り絵を始め、今では仕事終わりや休日の時間を使い、日々制作を続けています。題材は、大分の風景や親しい人のスナップショット、動物など様々で、これまでに完成させた絵は累計300枚以上。
大胆かつ精密に切り取られた陰影のコントラストや、鮮やかな色の組み合わせからは、写真やスケッチ画とは違った、生き生きとしたエネルギーが感じられます。
出展作家:中島眞一
「デザイン」とはなんでしょうか?答えはひとつではありません。
「デザイン」には「図案」「模様」「設計」「造形」「構想」など多岐にわたる意味があり、「描く」(draw)や「計画する」(plan)などの行為も表します。創造的な営みという点で「デザイン」はいつの時代も美術と切り離せない存在です。企画展「イメージの力 河北秀也のiichiko design」と時期を同じく開催される本展では、「デザイン」を幅広い視点から捉え、所蔵品にみる「デザイン」の諸相を紐解きます。本展が「デザイン」について考える一つのヒントになれば幸いです。
大分県宇佐市の酒造メーカー、三和酒類株式会社が販売するロングセラー商品「いいちこ」。心地よい風景の中に佇むボトルのポスターをはじめ、雑誌広告やCMなど、そのプロモーションをすべて手がけてきたのがアートディレクターの河北秀也です。1979年に発売されてから、九州で少しずつ売上を伸ばしていた「いいちこ」は、河北が作り上げたイメージの力も手伝って、一気に全国に名を馳せるブランドになりました。本展覧会は、一貫した世界観でデザインの本質を提示してきたiichiko designの全貌を紹介するとともに、河北秀也のデザイン思考についても掘り下げます。