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国立国際美術館コレクション
現代アートの100年
ハロー、アート!世界に夢中になる方法

国立国際美術館は、1977年より、国内外の優れた現代美術を発信する美術館として、収集・保管・展示活動を行ってきました。本展は、その名品・優品を国内各地において紹介する巡回展として、広島に続き、大分で開催されます。ポール・セザンヌに始まり、ヴァシリー・カンディンスキーやマルセル・デュシャンらによる抽象絵画や概念芸術の動き、第二次世界大戦後に登場するポップアートや新しい表現様式、さらには多様化する2000年以降のアートまで、大きく変容する100年余りの美術の流れを4つの章で辿ります。
独創的な作品の数々は、それぞれの時代における最新の「現代アート」。展示室では時代や地域を越えて、ひとつひとつの個性が私たちの感性を刺激します。今、あなたにとって心に響く作品を見つけることは、あなたらしい美術の楽しみ方の第一歩です。アートを通して世界に夢中になる。本展がそんなきっかけになれば幸いです。

<第1章> 近代から現代へ-20世紀美術のはじまり
ヴァシリー・カンディンスキー
《絵の中の絵》1929年

ヴァシリー・カンディンスキー 《絵の中の絵》1929年

本章では主に20世紀前半に活躍した作家たちを紹介します。自然や対象の観察を深め絵画の抽象化への道 を拓いた巨匠ポール・セザンヌに始まり、色や形と人間の精神を結び付けて創作を行ったヴァシリー・カ ンディンスキー、概念による芸術の始祖ともいえるマルセル・デュシャン、さらにエコール・ド・パリの 藤田嗣治や、近年国立国際美術館に収蔵されたアルベルト・ジャコメッティの彫刻など、珠玉の作品が一 堂に会します。 

<第2章> 前衛の波、イズムの連鎖-戦後美術の流れ

第二次世界大戦を機に、アートの中心はパリからニューヨークへと移ります。絵画に偶然性を取り入 れるなどした抽象表現主義に続き、60年代にはマスメディアや消費社会を反映した「ポップ・アー ト」が一世を風靡します。さらに、作品を成立させる要素を極限まで切り詰めた「ミニマリズム」や 概念を重視する「コンセプチュアル・アート」が生まれ、アートシーンは多様化します。 

<第3章> 理性を越えて―1980年以後、時代を写す作家たち
ヴォルフガング・ティルマンス
《フライシュヴィマー(自由な泳ぎ手)24》2003年
©Wolfgang Tillmans Courtesy Wako Works of Art

ヴォルフガング・ティルマンス 《フライシュヴィマー(自由な泳ぎ手)24》2003年 ©Wolfgang Tillmans Courtesy Wako Works of Art

本章では、欧米の作家たちを中心に、80年代から近年にかけての新しい表現をご覧いただきます。 ベンルト&ヒラ・ベッヒャーに代表されるドイツの写真家たちは、厳格な撮影技術に裏付けられ た、虚実の境を自由に横断するかのような作品により、写真表現の可能性を広げます。マルレー ネ・デュマスやミヒャエル・ボレマンスらは、歴史や伝統を踏まえつつ、自己の内面を映し出し た絵画を制作し、高く評価されます。 

<第4章> 日本発、アートの多様性-80年代から現在まで
森村泰昌《肖像(ゴッホ)》1985年
©Yasumasa Morimura

森村泰昌《肖像(ゴッホ)》1985年 ©Yasumasa Morimura

80年代以降の日本の現代美術は、海外の影響も受けながらも多様な広がりを見せます。森村泰昌は過去 の美術作品に自ら扮し、アートシーンに衝撃を与えます。奈良美智は時代の空気をまとったポップな感 覚で、独自の少女像を描き人気を博します。90年代からゼロ年代にかけては、絵画や彫刻、写真や映像 といった既存の区分にとらわれない自由な表現が生まれます。 

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