OPAMについて

デザイン

シンボルマーク

シンボルマークのデザインコンセプト

新しい美術館を世界の人に認知してもらうため、アルファベット表記の愛称の必要性を考え、大分県立美術館の欧文表記「Oita Prefectural Art Museum」の頭文字O・P・A・Mを用いた「OPAM」(オーパム)という愛称を開発しました。この「OPAM」を造形化したシンボルマークの「O」は太陽を彷彿させる円のフォルムに、「A」は天に延びるような長体にし、マークに動きを取り入れることで、同館の特徴である可変性、拡張性、多様性の象徴化と視覚化を試みました。書体開発にはレタリングによる工芸的な技を駆使し、人の手による緻密さと温もりを取り入れるとともに、オリジナリティの確立を目指しました。

平野敬子

 

ロゴタイプ

サインデザイン

サインデザインのコンセプト

1. シンボルマークモニュメント/SNS時代の「Sign」。シンボルマークをモニュメントとして館の入り口に設置し、この施設を示す「Sign」とした。多くの人がこのモニュメントと共に記念撮影をしてくれることをイメージしている。そしてその写真をネット上にアップする。「OPAM」のサインはこの場所を示し、そこを訪れたことの記憶を示し、未だ訪れたことのない人に「OPAM」の認知を働きかける。

2. ピクトグラムデザイン/建築空間にとけ込みながらも機能を果たす造形を目指して、ラインによって構成されたオリジナルのピクトグラムをデザインした。

3. サイン計画/この空間における適正サイズとして、ピクトグラムの長辺200mmを基本フォーマットとした。壁面から4mm浮き上がらせて設置し、そのバランスによって空間になじみながらも視認性の良いデザインとした。

4. カラーサイン/建築家からの「空間に色彩を取り入れたい」という要望を受け、モバイルブース(移動可能な3種のブース)に対して色で判別できるオリジナルテキスタイルによるカラーサイン計画をおこなった。

5. モバイルサイン/空間の変化に対応して移動し、変化できるサイン。シンプルな構造体に、ピンクのテキスタイル。壁面はポスターなどの掲示に使用できる。テーブルには多様な配布物を置くことを想定した。


工藤青石

CDL 平野敬子×工藤青石プロフィール

平野敬子 Keiko HIRANO
デザイナー / ビジョナー
コミュニケーションデザイン研究所所長
1959年兵庫県生まれ。1997年HIRANO STUDIO設立。2005年工藤青石とともにコミュニケーションデザイン研究所(CDL)を設立。グラフィック、プロダクト、空間、ブランディング、展覧会の企画など、多様な活動領域でデザインを具体化する。代表的な仕事は、東京国立近代美術館のシンボルマークのデザインを起点とする12年間の仕事、資生堂の化粧品“qiora(キオラ)”のブランディング、NTTドコモ「F702iD 所作」のデザイン等。毎日デザイン賞、IFデザイン賞、亀倉雄策賞など受賞多数。

工藤青石 Aoshi KUDO
デザイナー / クリエイティブディレクター
コミュニケーションデザイン研究所代表
1964年東京生まれ。1988年東京藝術大学卒業。資生堂を経て2005年平野敬子とともにコミュニケーションデザイン研究所(CDL)を設立。プロダクトデザインからトータルなブランドのディレクションまで複合的な領域で活動を行う。代表的な仕事は、“SHISEIDO MEN”、“qiora”、“IPSA”など化粧品のデザイン、SHISEIDO PROFESSIONALのブランドクリエイティブディレクション等。毎日デザイン賞、ID-Award、東京ADC会員賞など受賞多数。東京藝術大学非常勤講師。

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