生まれ変わる美術館のお話、うかがいます。
其の三「コレクションに耳を澄ます;ブリヂストン美術館からアーティゾン美術館へ」
実業家・石橋正二郎が個人コレクションを公開し人々と分かち合うために、1952年に開設したブリヂストン美術館は、ビル老朽化のために改築し、来年1月にアーティゾン美術館と名前を変えて再開館する。研究、展覧会、そしてラーニングプログラムも、様々な人の思いがこめられて少しずつできあがったコレクションが核となって展開されていく。今後の活動について、教育普及部長の貝塚健氏に話を伺う。
講師:貝塚健(石橋財団アーティゾン美術館 教育普及部長)
東京大学文学部美術史学専修課程卒業。母親の影響で小学校入学前から美術館に通い、幼い頃から絵画に親しむ。中学生になると一人で美術館を訪れるようになり、とくに西武美術館(セゾン美術館)が好きで足繁く通う。東京大学文学部美術史学専修課程卒業。1989年10月(当時30歳)よりブリヂストン美術館学芸員。専門は日本近代美術史。
企画・担当した主な展覧会:「小出楢重の自画像」(1998年)、「藤島武二展」(2002年)、「岡鹿之助展」(2008年)、「安井曾太郎の肖像画」(2009年)、「青木繁展」(2011年)など。
著書:『博物館概論』(樹村房、共著)。第20回 倫雅美術奨励賞受賞(「岡鹿之助展」展の企画およびカタログ中の論文/2008年)