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OPAMブログ

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アート&デザインの大茶会 その5 マルセル・ワンダースが来る!

展覧会 2018.06.05

マルセル・ワンダース
《バカラ ル・ロワ・ソレイユ》
《バカラ ニュー・アンティーク テーブル》
Courtesy of Marcel Wanders

マルセル・ワンダース 《バカラ ル・ロワ・ソレイユ》 《バカラ ニュー・アンティーク テーブル》 Courtesy of Marcel Wanders

 大分県立美術館(OPAM)に入ると迎えてくれる大きなバルーン。ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。OPAMの中でも群を抜いた「インスタ映え」するバルーンを生んだマルセル・ワンダース。オランダデザイン界の貴公子と呼ばれ、その甘いマスクと、エレガントな作品で世界中の人々を魅了するトップ・デザイナーです。アムステルダムを拠点に、プロダクトデザインの他、ホテルや商業施設の内装を手がけ、世界を舞台に活躍しています。本展では、過去30年間のマルセルの仕事のなかから、高級ブランドとコラボレーションしたプロダクトや、アーティストとしてのマルセルの真骨頂をみせる映像作品をご紹介します。
 イタリアの食器メーカー、アレッシィの《サーカス》シリーズからは、テーブルウェアやキッチン道具を愉快なサーカス団員のモチーフで表現した栓抜き、くるみ割り、呼び鈴などを展示します。フランスのクリスタルの老舗、バカラからは、「太陽王」と呼ばれたルイ14世をイメージした豪奢なシャンデリア《ル・ロワ・ソレイユ》を日本の美術館で初公開。フランス王室御用達、銀製品のクリストフルからは、『エデンの園』と題された時計や燭台などが登場します。さらに日本の化粧品メーカー、コーセーのコスメデコルテからは、歴代の限定コンパクトなど、マルセル特有の精緻な唐草模様があしらわれたアイテムが並びます。
 「デザインはファンタジーの贈り物」という理念の下、常識をくつがえす斬新なデザインで、詩と幻想とロマンスを形にする、マルセル・ワンダースの夢の世界にご期待ください。初日はオランダよりご来館、午後のアーティストトークでは創作の秘訣をたっぷりと語ってくださいます。
(大分県立美術館 学芸員 木藤野絵)

アート&デザインの大茶会 マルセル・ワンダース、須藤玲子、ミヤケマイ
■会期: 6月15日(金)~7月22日(日)
■会場: 大分県立美術館 1階 展示室A
■料金: 一般 1,000(800)円 高大生 500(300)円
http://www.opam.jp/exhibitions/detail/328
https://www.marcelwanders.com/
http://www.nuno.com/
http://www.maimiyake.com/